ダイエット・トレーニングの結果の「痩せる」と「引き締める」の違い
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ダイエット・トレーニングの結果の「痩せる」と「引き締める」の違い
ダイエットやトレーニングの結果で「痩せる」と「引き締める」ってなんか意味が違うのかな…?
ダイエットを考えているマユミさん
ダイエットやトレーニングの情報を見ていると、成果として良く使われる
この2つの言葉はパーソナルトレーナーからいわせてもらうと、全くの別物。
ですが、世の中に出回ってる情報の中でこの2つの言葉の意味を理解せずに
- 「1日たった〇分のエクササイズで『激やせ』!!」
- 「『引き締め』食材〇〇選!」
のような、『変な』タイトルをつけている人もたくさんいます。
痩せると引き締めるの言葉の違いを理解しないと、あなたの目標にいつまでたっても到達しない、なんていう悲劇が起きてしまいます。
今回の記事ではなるべく簡単に解説していきます。
痩せるとは?
痩せるというのは『体脂肪が減っていくこと』です。
体脂肪が減ることで、カラダの体積やウェスト・ヒップなどのサイズが小さくなっていくことを指しています。
間違えないで欲しいのは、あくまで『体脂肪が減ること』で『体重が減ること』とは話が違います。
この2つの違いは関連記事をご覧ください。
痩せる変化のためには?
痩せるというのは体脂肪が減ることなので、変化を起こすためには
- 体脂肪が増えない食事を心がける
- 体脂肪を減らす行動を増やす
単純にあげると上の2つの行動が必要になります。
具体例を挙げるなら『体脂肪が増えない食事』とは、砂糖・果糖・アルコールを現在とっている量から少しずつでも減らしていくこと。
『体脂肪を減らす行動』とは、ご存知の有酸素運動(日常生活でより動く意識でもOK)を増やしたり、筋肉量を増やして基礎代謝・活動代謝の量を増やすこと。
などです。
痩せる変化の表れ方は?
痩せるときの変化の特徴として
- 1枚ずつ薄皮を剥くようなイメージで減る
- 一定量まで見た目の変化が分かりにくい
というのがあります。
1枚ずつ薄皮を剥くようなイメージで減る
体脂肪は基本的に全身にくまなく増えて、全身くまなく減っていきます。
ただし「お腹が落ちやすい」「脚周りが落ちにくい」という個人の差はあります。
イメージはこちらの画像のような感じです。
お風呂の水が抜けていくように、体脂肪もちょっとずつ減っていきます。
その時に、画像の目盛りのようにカラダの部位が個人個人で違っていて「私は、ここまで全体の体脂肪が減ったらお腹の変化が出るけど、ここまで減らないと脚周りの変化が見えない」という感じです。
一定量まで見た目の変化が分かりにくい
『引き締めに比べて』ということですが、体脂肪が減っても一定の量までは見た目の変化が分かりにくかったりします。
痩せる=体脂肪が減る、というのは言ってみれば『ジワジワ系の魔法』のようなものです。
はじめのうちは変化が分かりにくく、それでも諦めずに続けていくと「え!?いつの間にこんなに!?」と感じることがほとんどです。
このような情報をあらかじめ知っておくだけでも「はじめは変化が分かりにくいんだな!」と割り切って、継続できるはずです。
引き締めるとは?
痩せるに対して、引き締めるというのは体脂肪の量の変化ではありません。
ちょっと分かりにくい表現になりますが、引き締めるというのは『筋肉がついたり、姿勢が改善されることで部分的に締まること』です。
これは画像を見ていただく方がわかりやすいです。
パーソナルトレーニング開始後3ヶ月時点のお客様の変化です。
リバウンドしないために本当にゆっくりと、食事や生活習慣を変えているため、体重や体脂肪の変化は小さなものです。
- 体重 +0.4kg
- 体脂肪量 ±0kg
- 体脂肪率 -0.2kg
- 筋肉量 +0.3kg
ですが、お腹周りは写真のように大きく変わっています。これが『引き締まった』ということです。
言い換えるなら『体重や体脂肪量が変わらずに見た目やサイズが変わること』とも言えますね。
引き締めの変化の表れ方は?
引き締めの変化の特徴として
- 比較的見た目の変化が出やすい
- サイズへの影響が大きい
というのがあります。
比較的見た目の変化が出やすい
先ほどのお客様の画像を見ていただければわかると思いますが、引き締めは見た目の変化が痩せるのに対して早く・分かりやすく出やすいです。
何しろ姿勢を整えるだけでもかなり即効で変わります。
整体などで施術してもらった後に、カラダのある部分がスッキリしているというものがたくさんありますよね?
あれは体脂肪が減っているわけではなく、すべて引き締めです。
サイズへの影響が大きい
こちらも、お客様の画像を見ていただければわかると思いますが、明らかにお腹周りのサイズが変わっています。
逆に体脂肪率が25%以下など、あまり高くないのに「たるんで見える…」などの問題は、痩せる努力ではなく引き締める努力をした方が、良い結果につながるいうことになります。
この場合、いくらダイエットをして体脂肪を減らしても、なんだかたるんたるんが気になるということも起こってくるわけです。
「もっともっと脂肪を減らさなきゃ!」という方に走ってしまうと、体調を崩すことにもなりかねません。
自分のカラダの状態をキチンと把握して、努力する方向を間違えないようにしたいですね。
パーソナルトレーニングではどう変化する?
セレンダーで行う、僕のパーソナルトレーニングということになりますが
①引き締まる
↓
②痩せる
という順番で変化が出てきます。
①引き締まる
セレンダーでのパーソナルトレーニングでは、仙台の他のパーソナルトレーニングに比べても『姿勢のリセットからのダイエット』にこだわっています。
なぜかというと、筋肉を増やして基礎代謝を上げるためのトレーニングを『怪我や痛みなく・より効果的に』行うためです。
ですが、この姿勢のリセットのためのエクササイズ・トレーニングの段階で、先に引き締めが起こってきます。先ほどのお客様の画像が物語っていますよね。
②痩せる
週1回のパーソナルトレーニングと並行して、食事・栄養の改善に取り組んでいただきます。すると約3ヶ月頃から、測定する数値的にも明らかに体脂肪が減ってきます。
これは、カラダの中の状態・栄養状態がリセットされるのがおよそ3ヶ月だからです。
太る時には、それなりのカラダの状態・栄養状態です。
例えば…
- 血液中に必ず体脂肪になる『果糖』が多い
- 体脂肪を分解・燃焼するためのビタミン・ミネラルの量が少ない
- 健康に痩せるために絶対必須のブドウ糖・タンパク質の量が少ない
などの理由があるからです。
こういう状態を改善するために食事や栄養改善に取り組みを始めて、健康的に痩せていくカラダの状態になるまでがだいたい3ヶ月くらいなんです。
そして、そこからは体脂肪が減るペースが加速していくかたがほとんどです。
あ。
ちなみに僕は『体調不良が改善する・健康レベルが上がる』という目標も達成するという前提で書いています。
健康・体調を完全に無視して、ただ痩せるだけを目指すのであれば、もっと変化は早く表れるかもしれませんね。
まとめ
今回の記事のまとめです。
痩せるというのは『体脂肪が減ること』
体脂肪を減らすには
- 体脂肪を増やさないための食事
- 体脂肪を消費する行動(有酸素運動)
が必要です。
一方、引き締めるというのは『筋肉がついたり、姿勢が改善することで起こる見た目・サイズの変化』です。
引き締めるためには
- トレーニングやエクササイズで適当な筋肉が増えること
- 姿勢を整えること
が必要です。
ここまでお読みいただいたあなたは冒頭の
- 「1日たった〇分のエクササイズで『激やせ』!!」
- 「『引き締め』食材〇〇選!」
のどこが変なのか分かりましたよね?
エクササイズで『激やせ=体脂肪が激減』することは少ないです。
食事で『引き締め』は起こりません。
「この人の発信、なんか変かも…」と思えるようになっていただければ、この記事を書いた意味があります。
最後までお読みいただきありがとうございます。