パーソナルトレーナーとしての一番近い「夢」
\ この記事を共有 /
パーソナルトレーナーとしての一番近い「夢」
今回はいつもとちょっと違う内容の記事です。
- 僕がトレーナーをしている理由
- トレーナーとして達成したい世界
- トレーナーとしての『今現在の夢』
そんな想いをあなたにも知ってほしいと思い書きました。
いつもの倍くらいある文章なので、お時間のある時に少しずつお読みいただければ嬉しいです。
ちなみに今回出てくる『B様』『娘さん』は、実際に通っていただいていたお客様がモデルです。
ですが、『僕のこれからの夢』なので半分はフィクションと捉えてお読みください。
お客様からいただいた『意外な一言』
「先生、最近娘がちゃんとご飯を食べるようになってくれたんですよ。」
パーソナルトレーニングのセッション中に、B様(仮)からそんな話をされました。
パーソナルトレーニングに通い始めて半年が経とうとしている、43歳のB様には中学生の娘さんがいらっしゃいます。
2ヶ月ほど前から「周りから『見た目が変わったね!』と言われることが多くなりました!!」とおっしゃっていましたが、最近は自分でも明らかな見た目の変化を感じています。
B様は『痩せること・キレイになること』という、いわゆるダイエットが目的でトレーニングを始めたわけではありません。
スタートは「冷え性をなんとかしたい」というところからでした。
始めてカウンセリングにお越しいただいたB様は、なんとなく伏し目がち。
いかにも「私は元気がありません」というオーラを放っていました。
- 「足の先の冷えがひどくて靴下を重ね履きしても夜中に目が覚めてしまう」
- 「疲れやすいのにも悩んでいて、ご飯を作るだけで疲れてしまって、食べずに寝てしまうこともある」
このような悩みをお持ちでした。
僕のパーソナルトレーニングは『ダイエット』を謳ってはいますが、痩せること・キレイになることを約束はしていません。
約束できるのは元気になること・健康になること。
そのために取り組んでいるうちに、結果として痩せたり・キレイになっていくことは多々あります。
「キレイになるために!痩せるために!トレーニングを!!」という他のパーソナルトレーニングとは順番が違います。
僕は『健康になることがキレイになることへの近道』だと信じています。
そして『キレイになるために健康は二の次』という考え方には賛同ができません。
『痩せるために・キレイになるために』を免罪符のようにした、無茶なダイエットの結果、体調を崩してしまう・リバウンドをしてしまうというお話をよく聞くようになりました。
それで『あなたが本当に欲しいもの・やりたいこと』は手に入るのでしょうか?
そんなダイエットをするあなたの背中・姿を見たお子さんは何を感じるでしょうか?
衝撃を受けた女子中学生のダイエット(実話)
僕には今でも鮮明に覚えている衝撃的な出来事があります。
もともと僕は体育の先生になろうと教育大学に通っていました。
卒業生の99%は教員免許を取得し、80%が教師になるという大学です。
そんな大学ですから、教育実習はもちろん必須。
僕も在学中2つの中学校に実習に行かせてもらいました。
そのうちの1校で、僕が担当させていただいたのは中学2年生のクラス。
その日がたまたまお弁当の日だったのか、その中学校が昼食はお弁当だったのかは忘れてしまいましたが、とにかくお弁当を生徒が持ち寄って昼食の時間でした。
僕もある班に混ざって昼食を共にしました。
実習中で忙しかったため、僕はコンビニで買ったお弁当。
生徒に「先生、お弁当作ってくれる人いないの~?」ニヤニヤしながらからかわれました。
「じゃあ、みんなはどんなお弁当なんだよ~!」
一人一人見せてもらった中に、当時の僕でも衝撃的な女子生徒のお弁当がありました。
名字は忘れましたが、彼女の名前は今でもハッキリ覚えています。
その子の前には、野菜サラダが入っているタッパー、そして卵くらいの大きさのおにぎりが一つ。
それが中学校2年生の彼女のお昼ご飯でした。
「私、今お母さんとダイエット中なんです!」彼女はそう言っていました。
おそらくお家に帰っての食事も、おそらくダイエットを意識した食事なのでしょう。
どうして大事な成長期にこんな食事をしてしまうのか?
おそらくお母さんが同じくらいの歳にダイエットに興味を持ち、実践していたからだろうと考えました。
そうでもなければ、そんなお弁当を持たせるお母さんはいませんよね。
そして「お母さんと一緒に」ということは、未だにお母さんもダイエットで困っているんだろうと。
お母さんのそんな姿を見たその女子生徒は
「お母さんみたいにならないようにするには今から!」
と思っていたのかもしれません。
「お母さんが頑張ってるから、私も一緒に乗り越えたい!」
と思っていたのかもしれません。
自分のダイエットは、自分だけに関係している
そう思ってはいませんか?
それは違います。
あなたの背中は必ずお子さんが見ています。
そしてお子さんは、本人が知ってか知らずか影響されています。
僕が学校の先生になろうと思ったのは高校2年生の時でした。
当時楽しくて・やりたくて仕方なかったバスケットボールに関わる仕事がしたい。
指導者になりたいという、正直適当な決め方でした。
ですが、今になって思ってみれば、学校の先生をしていた父の影響。
先生という仕事のイメージを知らず知らず受けていたのだと思います。
親の背中を見て子どもは育つ。
僕は身をもって経験しています。
あなたはお子さんの健康について、将来についてどうなってほしいですか?
「健康に育ってほしいけど、好きなものばっかり食べて、ご飯を食べないくて困る」
あなたは好きなものばっかり食べる姿、ご飯の量は少なくしているような姿を見せていませんか?
「ダイエットなんてまだ早いけど、食事を減らしてくれと頼まれる」
あなたは「ダイエット中」と言って食べない姿を見せてきていませんか?
「やりたいことが見つからない・できないと言っていて将来が不安…」
あなたはやりたいことをしている姿を見せていますか?
Bさんはこの半年、自分の姿を娘さんに見せ続けました。
ちゃんと食事をとることで、冷え性や疲れやすいといったカラダの不調を徐々に解決し、見た目にも変化を出していきました。
「お母さん、最近なんか調子よさそうじゃん」はじめは娘さんもそんな反応だったそうです。
それが、少しずつ見た目に変化が出てくると「なんでご飯きっちり食べてるのに痩せていってるワケ?トレーニングってそんなにハードなことしてるの?」と興味が湧いてきています。
「栄養を考えてご飯をちゃんと食べるから、カラダは上手に働くし、痩せていくの。先生にそれを教わったよ。」B様はそう伝えました。
「お母さんでできるなら、若い私はもっと効果出るの早そうじゃん!」そう言って、今まで少ししか食べていなかったご飯をちゃんと食べるようになりました。
冒頭のB様のお話にはこのような背景がありました。
僕は子どもたちのこれからの健康に不安を感じています。
お店に並ぶ食べ物は美味しさやコストを優先した、健康にいいとはとても言えないけど魅力的なものも溢れていること。
流行りのダイエットで急激に痩せることは魅力的ですが、それを成長期の子どもたちが実践してしまうこと。
便利な社会になり、カラダを動かす機会は減ってきます。
社会に流されて生活していけば、体力の低下、寝たきりになる年齢はどんどん下がってきます。
でも、教師ではそれを食い止められないと思いました。
「みんな、健康のためにカラダを動かそうね!そしてご飯はしっかり食べよう!」
そんなことを体育教師から言われて、年頃の女の子が「そうだよね!」と思うでしょうか?
あなたが中学生の頃だったら、どう考えたでしょうか?
僕なら「先生、また教科書みたいなこと言っているよ」と思います。
今回、僕はB様の娘さんに直接関わってはいません。
でも、結果として「ちゃんとご飯を食べるようになった」という報告をいただきました。
日本の子どもたちのダイエットの考え方を変えたい
今が幸せでも将来不幸になる可能性があるダイエット。
そんなもの無くなってほしい。
本気でそう思っています。
『子どもが親の背中を見て、影響を受けている』
『不幸になるようなダイエットを実践している子どもが実際にいる』
『健康的に見た目も変わっていくお客様の姿を見ている』
このような事実を知っている、経験している僕にしかできないことです。
だから、あなたに協力してほしい。
お母さんであるあなたが
幸せになってください。
健康的になってください。
キレイになってください。
やりたいことができるカラダになってください。
それが『幸せに』『健康的に』『魅力的に』『やりたいことをできる』子どもたちを育てる、そんなかっこいいお母さんになる近道です。
B様のような嬉しいストーリーをたくさんいただけるよう、これからも精進していきます。
長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。