オンラインでのパーソナルトレーニングについて
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オンラインでのパーソナルトレーニングについて
「もう!さっきはこう言ってたじゃん!!」
あなたも一度はこんな経験ありませんか?
小学校の時なんかに作文の課題が出て、お母さんに「どんなこと書いたらいいの?」と相談してみると、お母さんが「自分なりに考えたことを書きなさい。」
そのアドバイスにしたがって書いていたら、途中でお母さんが覗いてきて「あんたねぇ…もう少し考えて書きなさいよ。」なんて言われてしまった。
子どもだった頃の自分からすれば、最初のアドバイスは「好きに書いていいってことだね!」と思いますよね。
それなのに、好きに書いた文章を半分否定されるような言い方をされて、悲しくてしょんぼりしたり「もう!さっきはこう言ってたじゃん!」と反抗的な気持ちが湧いてきたこと…ありませんか?
もしかして、あなたがお子さんに対して同じようなことを言ってしまっていませんか?
作文の内容はさておいて、このエピソードのどこが悪いのかというと、お母さんが言ってることに『一貫性がない』ことです。
最初のアドバイスは大人の僕からしても「あなたが考えたことを好きに」と伝わります。
ですが途中で「もっとちゃんと考えなさいよ…」
・・・・・・「『好きに書け』って言ったじゃん!!」
となるワケ。
人の言葉を信じる時に、一貫性ってとっても大事です。
もちろん、自分が人に何を信じてもらいたい時にも。
そういう内容を、最近のパーソナルトレーニングの傾向から感じたことを書いていこうと思います。
パーソナルトレーナーの『オンライン指導』
新型コロナウィルスの影響で僕自身も、外出自粛を余儀なくされていました。
仙台でも県と市から休業要請が出ており当スタジオもしばらくの間休業していました。
そんな中、社会ではオンライン化がバンバン進みました。
テレワーク・リモートワークという言葉も徐々に当然のモノになりましたよね。
「自宅で仕事できちゃうんだ…毎日会社に行ってた意味って…」と思い始めている方も増えてきていると聞きます。
そんな中、パーソナルトレーナーでも
「YouTubeでトレーニング動画のアップ始めました」とか
「オンライン指導始めました」とか
オンラインに進出する人たちが激増しています。
始めに言っておくと、僕は『トレーニングの指導動画』を発信したり『オンライン指導』をするつもりは今のトコロありません。
せいぜいオンラインでできるのは
『相談会』
『カウンセリング』
くらいかなと。
だって、ちゃんと伝えらる自信がありません。
僕のパーソナルトレーニングを受けてくださっているお客様は
「こうして直接会って話を聞いても分かんないときありますね…苦笑。
とってもじゃないけど、画面越しの指導で自分の家では私だったらムリです…」
とおっしゃるかたがほとんど。
自分の伝える力を磨かなきゃいけないのは当然として、実際に会っても伝わりにくいものを、動画を通してとか映像だけで伝えるのは少なくとも
今の僕には無理。
一番怖いのは、動画を見た方が
「あぁ、こういう風にやればいいのね」
と間違ったフォームや方法でやってしまい、カラダを痛めたりケガをすること。
ハッキリ言ってトレーニングは『刃物』と同じです。
正しく使えば、素晴らしい料理(結果)につながります。
間違って使えば、人を傷つける(ケガする)ことにもなります。
だから簡単に、無責任に「オンラインでトレーニング指導しますよ〜」なんて言えません。
期待している方には、ゴメンなさいです。
一貫性がない『嘘つき』に見える
いろんな想いがあって、オンライントレーニングに踏み切った方がいるのは知っています。
「通ってくださっているお客様から求められたから」
そういう場合なら、僕も踏み切るかもしれません。
でも『今』オンライントレーニング始めてる人って
「なんで今までやってなかったの?」
って僕なら思っちゃいます。
それまで、時間をかけてわざわざジムやスタジオに足を運んでくださって、直接対面で指導していたお客様に
「やっぱ、オンラインでもできましたわ笑」
「ご自宅でもトレーニングできますよ!」
って、それはあんまりだと思います。
じゃあ何?今まで
「トレーニングには、活動場所までお越しください」
「ジムで重りを担いでやるトレーニングが大事です!」
って言ったのは嘘だったの?
冒頭の作文批判お母さんのように(笑)言っていることに一貫性がないんですよね。
変な例えかもしれないけど
「ウチの料理はできたてをすぐ食べてもらわなきゃイミがねぇ!!写真なんかとってないで、さっさと食べやがれ!!」みたいな堅物の店主のお店が「ウーバーイーツに加入しました。」とか言ってたら、なんか変じゃありませんか?
そんな人が作った料理(トレーナーのアドバイス)を「デリバリーで食べたい!」(「信頼して実践しよう!」)と思えますか?
「こういう食事・トレーニングが一番です!」と、さも自信満々でやっていた内容も、ちょっと状況が変わったら
「やっぱりこっちのトレーニングの方がイイっすね!」
「食事の内容、やっぱ違いましたわ!」
って言い始めるかもしれませんよ?
「もう、〇〇トレーナーがいってたんじゃん!!」
そう言われてしまわないように、しっかり筋の通った一貫性のあるお客様との関わりを続けていきたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございます。