「忘れないことを忘れない」工夫をする
「ハ！？」
2020年1月27日。
僕はその日、自分では早起きとは言えない６時前に目を覚ましました。
いつものクセで起き抜けにテレビをつけると、いつも通りミヤテレの『zip』がちょうど始まっていました。
だから５時５０分過ぎですね。
まだ若干半開きの目、少しボーッとした頭に、普段日本のテレビ番組ではおよそ出てこない名前。
でも、僕にとっては馴染み深い名前が突き刺さりました。
それで少し目が覚めて改めてテレビに目を向けると、今度は二度寝して悪夢をみているのかと思いました。
「・・・ハ！？」
そこには『コービー・ブライアント事故死』の見出しが。
コービーは、日本人としては八村選手が活躍している、アメリカプロバスケットボールリーグNBAの元スター・レジェンド選手です。
一般的に『バスケットボール・NBA』といえばマイケル・ジョーダンが神様として有名ですが、僕らの世代のバスケ好きにとっては、コービーの方が印象が強いはずです。
コービーは僕にとってももちろん一番のスーパースターで、小学校でその存在を知って中学〜大学までの私のバスケ人生で一番参考にした選手です。
ライブで観戦することは結局叶いませんでしたが、おそらくYouTubeのプレイ動画は中学から今現在に至るまで、僕一人で確実に100,000回以上は再生しています。
そのコービーが事故死。
しかも、13歳のお嬢さんをバスケの試合に送り届ける際の事故だったそうです。
改めてご冥福をお祈りいたします。
世に言う『〇〇ロス』ってこいうことかと思いました。
朝一でそのニュースを知ってしまったので、正直その1日だけは心ここに在らずでした。
身内の死もあまり身近でない僕にとって、ここまで心が揺らいだニュースは正直東日本大震災以来です。
悲しい…
寂しい…
悔しい…
辛い…
その日、まだ録画としてレコーダーに残っていた2016年のコービーの引退試合を観ました。
最近、やっと涙もろくなってきた実感がありますが、放送の約２時間半の最初から、コービーが出ているシーン・映像をみている間、ポロポロと目頭から目尻から溢れてくる涙が止まりませんでした。
でも、コービーロスはその日で終わりにしました。
というか「悲しい、寂しい、悔しい、辛い」以外の感情に変わりました。
『１日の最後に笑って眠れるようにしよう』
僕は大学卒業後の23歳になる誕生日に、母方の祖父を肺がんで亡くしました。
でも、それはずっと闘病の末だったので、なんとなく覚悟をしていた上での死でした。（十分辛いものでしたが。）
今回はそれとは違います。
突如襲ってきました。
改めて
「あぁ、１００歳くらいまで生きる世の中になってくるだろうけど、時間（命）は限りがあるし、いつ終わるかもわからないんだな。」
ということをふと感じました。
そう感じた時、急に自分の生き方というか、夢がなんとなく決まりました。
詳しい内容はまだ秘密ですが、少しず届けていきたいと思っています。
そして、そのために僕はこれからの命の全部を使っていくんだと思います。
今、僕の毎日の目標は１日の最後に
「今日も夢に向かって、一歩成長できたなぁ」
とニヤニヤしながら眠りに落ちることです。
でも、人は忘れる生き物です。
夢も情熱も薄れて、霞みがかってしまいます。
それが怖くて、どうしたらいいか考えている時に、本屋でこの１冊に出会いました。
『人の死』を題材にした映画とか作品、商品って、確かに心はすごく揺さぶられるんだけど、ここ数年あまり好きではなかったんです。
でも、これは見つけて即買ってしまいました。
中には写真やインタビューや名言・関係者からの追悼コメント。
コービーが遺してきたものを思うと、やっぱり目頭が熱くなります。
『忘れないことを忘れない』
この言葉は私の先生から聞いた言葉ですが、雑誌を読み終えた時に、なんとなく胸の中に響いてきました。
パーソナルトレーニングを受けてくださっているお客様にも、ことあるごとに伝えていた言葉ですが、今一番僕の中に響いています。
今、僕はコービーの死、これまで勇気付けてもらったことと向き合うことで、これからの生き方・夢への活力・やる気が湧いてきます。
コービーほどの影響力になるかはわかりませんが、足跡というか、少なくてもいいから誰かに語ってもらえる人間になりたい。
それを忘れないために、目につくところに思い出せる工夫をしています。
これは今現在の私のiPhoneの待ち受けです。（パソコンのデスクトップも同じ感じ）
見るたびに
「今の自分は夢に向かって一歩でも進んでるだろうか？」
「今日も『いい１日だった』って笑って眠りにつけるかな？」
と思い出して、自問自答できます。
目標を達成するには、やり方とか方法とかの前に
『いかにやる気がある自分でいられるか』
『その気持ちを忘れないことを忘れない工夫ができるか』
が絶対大事だと、今の僕は確信しています。
あなたもぜひ『忘れないことを忘れない工夫』をしてみてください。
例えばダイエットなら
-
なりたい姿に近い画像を待ち受けに
- 痩せたら着たい服を目につく場所に飾る
- 言葉にして、作業する場所に付箋で貼る
いろいろ工夫はできます。
あなたが今日布団に入った時に
「今日はいい１日だったなぁ」
とニヤニヤしながら眠りに落ちることができますように。
最後までお読みいただきありがとうございます。
